2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

警察官と検察官と裁判官の暴走は止められるか

昨日、静岡地裁で再審開始決定が出た袴田事件でも、決定内容からすれば、 静岡県警と静岡地検の合作ともいうべき冤罪。 裁判所が再審開始決定に続けて釈放の手続をしたのは驚いた。そこには、 袴田氏の無罪に対する確信がある。と同時に、78歳に達した袴田…

公訴棄却判決と被害者遺族の怒り

殺人事件を起こした男性について、裁判所が公訴棄却の判決を出した。無罪判決 ではない。もうこれ以上この人について刑事裁判をしないという判決だ。 時事ドットコムのニュース(2014/03/20)によると、 ≪愛知県豊田市で1995年に1歳男児と祖父が殺害さ…

機能しない警察監視〜地元紙と県公安委員会

秋田県では、県公安委員会も警察組織の暴走を止める役割を果たしていない。 110番通報データ消滅問題について、秋田魁新報の消極ぶりを指摘したが、 秋田県公安委員会もすごい。 都道府県の公安委員会の事務局は、東京都なら警視庁の建物の中、道府県なら…

画像データ消滅はウソ、とその報道

2010年11月、津谷裕貴弁護士が自宅で侵入者(60代の身長約160㎝ の男性)に殺害されたとき、まさにその現場には2人の警察官(身長180㎝以上 の男性)がいた。津谷弁護士は、侵入者によって身体の正面から2回、腹部と胸部 を鋭利な刃物で刺さ…

「真犯人と判断した根拠はなんですか?」

前回の記事の付録。 警察権力の暴走は止まるところを知りません。 組織力の強さであり、だれが責任者かわからない日本の組織の無責任さの なせる技です。 提訴前に、被疑者の家族と被害者の遺族が連名で捜査協力を岩手県警に申 し入れた。「被疑者の家族と被…

被疑者を捕まえるつもりがない公開捜査の怪!

今日、提訴から3年9ヶ月。盛岡地裁で、岩手県警と警察庁を被告とする国賠 訴訟が結審した。 原告は、公開捜査の対象になっている殺人事件(被害女性が何者かに首を絞め られて殺害された)の被疑者の父親。 わたしは原告の代理人。 父親の請求は、息子を警…

秘密保護法に関する質問事項(5)

第七章 罰則【質問事項】 1 捜査方法や刑事裁判手続について、警察庁、最高検、最高裁で検討している のか。しているとすれば、どのようになっているか。 2 既遂は「漏えい」であって漏えい後の公表や報道ではない。外務省機密漏えい 事件でも犯罪行為は漏…

秘密保護法に関する質問事項(4)

(適性評価の結果等の通知) 第十三条 4 行政機関の長は、第一項の規定により評価対象者に対し特定秘密の取扱いの 業務を行った場合にこれを漏らすおそれがないと認められなかった旨を通知する ときは、適性評価の円滑な実施の確保を妨げない範囲内において…

秘密保護法に関する質問事項(3)

第五章 適性評価【質問事項】 1 過去の漏えい事案から考えると、公的情報の適正な管理と情報保全システム の適正化によって基本的に再発防止はできるのではないかと考えられるが、どの ような場合がこれらによる対応では不十分なのか。 2 適正評価制度を積…

秘密保護法に関する質問事項(2)

第三章 特定秘密の提供【質問事項】 6条以下では、提供先に地方自治体を予定した規定がない。地方自治体に 提供するときは、常に秘密指定を解除することになるということか。自治体 業務の側からすれば、住民の生命・安全・生活を守る観点から、自治体業務…

特定秘密保護法に関する質問事項(1)

情報保全諮問会議では、いま、メンバー7人と事務局の秘密保護法の 条文の解釈・理解を共通にするために、メンバー全員から質問事項を 事務局に提出し、事務局が質問事項をまとめ、これに回答するという 作業をしている。回答はまだ届いていないが、回答に疑…