佐村河内守氏と日展

 佐村河内氏の代理人が辞任したそうだ。
最初の対応に失敗した時点で、辞任はやむを得なかった。

 弁護士を依頼する人は、弁護士を自分のために便利に使おうとする。当然だ。
だから金を払うのだ。しかも、意図して、あるいは意図せず、部分的に嘘をつく
依頼者はいくらでもいる。それでも弁護士は守るべき人を守らなければならない。
本当に守るためには依頼者の言葉を信用することに慎重でなければならない。
 
 佐村河内氏の代理人弁護士は、おそらくそのことを考えながらも、読みが
甘かったのだろう。だから、佐村河内氏を本当に守ることができなかった。
職業人としてのミスだ。

 
 日展の実態に目を向けず、日展に翻弄されていた国、都道府県。佐村河内氏の
実態に慎重にならず、賞賛し、翻弄された国民。似ている。