本日の証人尋問

 先週に引き続き、午後の3時間、3人の証人尋問(反対尋問)をしてきました。
 準備段階でも疲れましたが、本番はもっと疲れました。

 裁判長は、今日も、事件には無関心で、定刻に裁判が終わることだけを気にして
いました。午後4時30分。私の証人尋問が終わりかけたところで、「もう時間です。
次の予定があるので、質問はあと1つだけ」。

 この日の証人尋問の日程は、5月21日に決めたものです。そのとき、裁判長か
ら「4時30分から次の予定が入っている」と釘を刺されていたか、ちょっと思い出
せません。

 法廷の外に出て、今日の法廷の予定表を確認すると、その法廷では次の事件は
ありませんでした。

 3人の裁判官のうちのだれかが、法廷ではなく、裁判官室の脇の小部屋で和解
手続をするということなのかもしれない、とも思いました。裁判所は基本的に午後
5時で対外的な仕事を終わりにするので、午後4時30分から入れるとすれば、簡
単にまとまりそうな和解手続みたいなものだからです。

 でも、そういう日程はふつう1ヵ月半くらい前から入れておくものではないし、仮に
入れていたとしても、裁判官3人、あるいは裁判長に、重要な証人尋問だという位
置づけがあれば、和解当事者にちょっと待って貰うということは、よくあることです。
私も、たまにそういう目に遭うことがあります。お互い様だから仕方がないと思って
います。

 裁判長にとって、今日、私が証人尋問した事件は、すでに結論が出ている、興味
の湧かない事件なのでしょう。

 でも、最後までがんばります。
 それが弁護士の仕事ですからね。