よかった!

 一時期、「ONE PIECE(ワンピース)」に凝っていた私としては、この漫画の中に日の丸がちょ
こっと出て来ることを理由に、開催直前に、「ワンピース展」の開催を中止させる韓国のソウル・戦
争記念館のセンス、社会常識を疑った。

 その「ワンピース展」が26日から同じ会場で開催されることになった。
主催者が裁判所に「開催させないのはおかしい。開催させろ」と仮処分の申立てをしていて、裁判
所が認めたのだそうだ。

 ソウル聯合ニュースによると、裁判所は、≪主催者側が契約当時、「ONE PIECE」という日本
漫画の展示会を開催すると明らかにしていた上、漫画の全体的な脈略を考慮せずに一部の場面
だけを問題視して契約を取り消すことができる根拠がない≫と判断したとのことだ。≫
 常識的な判断だ。

 主催者は日本の契約先に契約金を満額払わなければならないはずだから、開催できなければ
大損だ。仮処分の申立ては当然の行動だ。
 裁判所の判断も常識的だ。
 たくさんのお客さんが入って、主催者の対応が正しかったことを証明できるといい。

 それにしても、戦争記念館が突然、施設の利用を拒否した理由、「日本の植民地時代など、対
外抗争の歴史を教訓として伝える記念館でワンピースの企画展を強行するのは、不必要な騒ぎ
を招きかねないと判断した」は、日本の自治体の施設の利用拒否でもありそうな発想である。
 その意味で、このトラブルは日本にとって他人事ではない。