5−Eyes構成国のコメント

 先ほど(23日22時過ぎ)、NHKラジオのニュースで、カナダでのテロ事件につ
いて、オバマ大統領、オーストラリア首相、菅官房長官のコメントが紹介されてい
ました。

 カナダのことを、オバマ大統領は「米国と一体だ」と言い、オーストラリア首相
は「家族だ」と言っていました。菅官房長官のコメントは聞き落としましたが、2
国とはかなりニュアンス(距離感)がちがった感じがしました。
5−Eyesの構成
国かどうかの差は決定的に大きいですね。

 5−Eyes(「五つの目」)については、ネット上の『週刊ダイヤモンド』の記事(2
013年11月01日)(牧野 洋/ジャーナリスト兼翻訳家)でわかりやすく説明し
ているので、そちらをどうぞ。
 http://dw.diamond.ne.jp/articles/-/7437

 ≪ファイブアイズは、アングロサクソン系5ヵ国(米国、英国、カナダ、オーストラ
リア、ニュージーランド)の諜報機関で構成される国際諜報同盟(intelligence
alliance)だ。もともとは第2次大戦中に米英が結んだ秘密条約であり、戦後に
英連邦のカナダ、オーストラリア、ニュージーランドも加えられた。≫

 ≪ファイブアイズは諜報活動(intelligence gathering)で得た情報を
共有するとともに、「非スパイ協定(no-spying agreement)」を結んでい
る。
つまり、ファイブアイズ加盟の5ヵ国はお互い相手国に対してスパイ活動を行
わないということだ。≫

 記事の末尾で、ドイツが入れば6−Eyesと書いていますが、あり得ません。
 アジア人の日本はさらに遠いと考えるべきでしょう。
 どんな秘密保護法を作っても、5−Eyesと対等になることはあり得ません。どう
いう秘密保護法を作ったかという問題ではないのです。