議員の品格

フジテレビ系(FNN) 7月3日(金)13時29分配信
≪福島・鏡石町で町議会の副議長が、車で男性の足を故意にひいて、けがをさせたとして逮
捕された。≫

何をやったかと言うと、
≪被害者の男性(45)は「タイヤがですね、半分位(足に)乗っかって、ずっとそのまま、30
秒ぐらいは乗ったままで、どかしてもらえなくて」
と話した。≫

これはミスではない、確信犯だ。

≪警察によると、圓谷寛容疑者(72)は6月11日、町内のプールの駐車場で、45歳の男性の
足を車で故意にひいて、けがをさせた疑いが持たれている。≫

なぜ、そんなことをしたのか。

≪捜査関係者によると、圓谷容疑者は、事件直前、プールでスポーツ少年団を指導していた
男性とトラブルになっていた。
被害者の男性は「『おめえら何考えてんだ、なんで2人しか泳いでいないのに(プールを)3レ
ーンも使ってるんだ』とか、泣いてる子どももいましたし」と話した。≫

被害者の男性の言い分がよくわからない。
「おめえら何考えてんだ、なんで2人しか泳いでいないのに(プールを)3レーンも使ってるん
だ」と言ったのは、どうも副議長らしい。
「泣いてる子どももいましたし」という情景はわかる。副議長はこの子どもたちのプール
の使い方に文句を言ったのだろう。
で、被害者の男性は何をしたのか、何を言ったのかが書いてない。そこがわからなければ、
何で副議長が被害者の男性に怒ったのかがわからない。

福島民友』の記事でみると、「同署などによると、プールを訪れた円谷容疑者は、スポー
ツ少年団の指導者としてプールの半分を使い子どもたちを指導していた男性と、その使用
方法をめぐり口論になった。」

これでも、どういう口論があったのかがわからない。
被害者の男性は、副議長との口論を回避することはできなかったのか。これができれば、
子どもたちのためにもベストだった。

町議会議員を7期務める重鎮の逮捕に、鏡石町議会の渡辺定己議長は「(圓谷容疑者
は)熱心な方でした。ただ熱心なあまり、そういうふうな暴走も、たまたまあったときもある
とみています」
と話した。≫

7期か。40年以上の議員歴。この議会のボスだな、きっと。持ち回りの議長の上に君臨し
ているのだろう。だから、議長の物言いが厳しくないのだ。
「熱心な方」って、何に熱心なのか。子どもたちが泣くような事態をつくっておきながら、「熱
心な方」という評価で済むはずがない。日本語訳をすれば、「カッとなりやすいタイプ」とい
うことだろう。
「そういうふうな暴走も、たまたまあったときもあるとみています」も、日本語として変だ。
本語訳をすれば、「カッとなって暴走することがときどきあるんですよ」
ということだろう。
そういう人が7期も議員ができる町、それが鏡石町。町役場の職員はものすごく苦労して
いるにちがいない。

≪調べに対し、事実無根と容疑を否認しているという。≫

強気だ。7期も議員をやっていると、こうなるものか。