下田市で保護の記憶喪失男性 県HPで判明

伊豆新聞 8月27日(木)11時10分配信
下田市は26日、市内で発見され県が身元不明の施設入所者としてホームページ
に掲載していた男性の身元が判明したと発表した。東海地方に住んでいた36歳。同
市を訪れて本人であることを確認した家族に引き渡した。≫

≪男性は2010年11月6日に伊豆急下田駅で見つかり、聞き取り調査などを行っ
たが、記憶喪失の状態で身元がわからなかった。市内で生活保護を受給し、病院に
入院していた。≫

身元の確認ができなければ、こうするしかない。

≪2014年に認知症認知症の疑いのある人が行方不明になったり、身元不明の
まま施設などで保護されたりしていることが問題化したことを受けて県が実態調査
を実施
下田市など7市町に8人いたことがわかり、ホームページ上で性別や身体
的特徴、経緯、健康状態
に加え、本人の了承を得られた下田市で発見された男性
写真も公開していた。≫

「個人情報保護(条例)」を口実に多くの自治体が尻込みする中、静岡県は積極的
に取り組んでいるのです。
親族にとって、身内が晒される恥ずかしさがないではないかもしれないが、それよ
りも見つかる可能性が大きくなる方が大事ではないだろうか。

≪家族の話によると、男性は2010年11月に何も言わずに家を出たため、警察に
捜索願を出して行方を捜していた。地元警察から似た男性が掲載されているとの
知らせを受けて県のホームページを確認
した。≫

地元警察がしっかり役立ってくれた。

≪市によると8月7日に家族が同市を訪問。医師の立ち会いの下、男性と面会して
本人であることを確認。涙を流して再会を喜んでいた。男性は家族であることなど
質問にうなずくことはできるが、会話はできず意思の疎通が難しい状態だという。≫

再会できて、なにより。

≪県はこれまでに15人の情報を公開。下田の男性を含め5人の身元が判明し、3人
は死亡。現在は東伊豆町で発見された女性ら7人の情報を掲載している。≫

今後も成果を挙げてほしい。
遠からず、尻込みしている多くの自治体も少しずつ、なにが大事かをわかるように
なってくれるだろう。