交通違反切符をねつ造容疑 巡査逮捕、40回以上

北海道新聞11/27 18:48、11/28 10:22 更新
交通違反の点数切符を捏造(ねつぞう)したとして、道警は27日、虚偽有印公文書
作成・同行使
の疑いで、森署地域課巡査長の斉藤正樹容疑者(28)=渡島管内森町
上台町=を逮捕した。道警監察官室などによると、同容疑者は少なくとも40回以上
わたり、実際には違反していない人がシートベルト装着義務違反などをしたかのように
偽り、点数切符の捏造を繰り返していたという。≫

「巡査長」は警察法では存在しない階級。法律上は巡査だ。

「少なくとも40回以上」もできてしまったって、すごい。
森署の中ではだれも不思議に思うことはなかったのだろうか。

≪逮捕容疑は7月中旬から9月下旬にかけて、森町の女性(47)が、シートベルト装着
義務違反をしたとする虚偽の点数切符を作成し、上司に提出した疑い。斉藤容疑者は
「(森署管内では)ほとんど事件事故の取り扱いがなく、交通違反の摘発をしなければ、
格好がつかないと思った」
と供述しているという。≫

この思いは、この巡査ひとりの思いではなく、上司も同じだったのではないか。不正を
していたのはこの警察官だけなのかという疑問も出て来る。

≪監察官室によると、女性は、この虚偽のシートベルト装着義務違反により累積点数が
かさみ、10月に違反者講習の通知を受けた。通知の中に記載されていた違反内容を見
て、女性が「身に覚えがない」と道警に訴え、不正が発覚した。≫

女性が道警に訴えなければ、まだまだ不正は続いていた?
ほかにも被害者はいるのではないだろうか。

≪斉藤容疑者は、過去の違反記録の中から森署管内の住民を選び、住所が変わってい
ないことを確認した上で、虚偽の点数切符を作成。自らの字体を変え、住民になりすまし
て署名し、指印を押していた。≫

魔が差したどころではない。常習化している。
北海道新聞 11月28日(土)18時13分配信
≪女性によると、森署が捏造を認めた際、幹部から「この件が外に漏れたら大変だ。内
密にして胸の内にとどめてほしい」と口止めされた
という。≫

部下が部下なら、幹部も幹部だ。犯罪被害者に対して、犯罪隠しに加担しろ、とは。だれ
にとって大変なのか。監督責任を問われ、出世の道を断たれるおそがある幹部にとって
大変なのだ。なんとも身勝手だ。