朴大統領の情報漏えいと、的外れなコメント

【ソウル聯合ニュース】2016/10/25 16:33によると
≪韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は25日に青瓦台(大統領府)で会見し、側近の女性、チェ・
スンシル氏に演説原稿や発言資料などが事前に提供されていたとの報道について、事実を認め
て国民に謝罪した。≫

崔順実(チェ・スンシル)は、朴大統領の元側近チョン・ユンフェ氏の元妻。チョン氏は、2014年
旅客船セウォル号沈没当日、朴大統領が密会していたと、根拠のない噂をあった人物だ。

≪朴大統領はチェ氏について「私がつらかったときに助けてくれた」とし、「(2012年末の)大統
領選挙の際に主に演説、広報分野で私の選挙運動が国民にどう映っているかについて個人的
意見を伝えてもらっていた」と明かした。その上で「一部の演説文や広報物も表現などの面で手
助けを受けたことがある」と認めた。≫

大統領当選前に協力してもらうのは問題ない。そんなことはどうでもいい。こんなことを前ふりに
すること自体、すでに胡散臭い。問題は大統領就任後なのだ。

≪また、大統領就任後も一部の資料について意見を聞いたことがあったが、青瓦台と補佐の
体制が整った後はやめた
と伝えた。≫

「一部の資料」とは何か。全部でなければ「一部」と言う。国民に公表公開されていない機密資
料が含まれていたのではないか。韓国では、そういう資料を大統領の独断で持ち出して政府外
の者に渡せるのか。確か立派な公文書管理法があるはずだが、一体、どういう情報管理をして
いるのか。
大統領による秘密漏えい事件だ。
青瓦台と補佐の体制が整った後はやめた」とのことだが、「整った」とは具体的にいつを指すの
か。何年何月何日か。それ以降に持ち出しがあることがわかったら、朴大統領はどういう責任を
とる覚悟があるのか。

≪朴大統領は「国民の皆さんに心配をかけ、驚かせ、心を痛ませたことを申し訳なく思ってい
る」
と謝罪した。≫

コメントがずれている。朴大統領の秘密漏えい行為を知って、国民が真っ先に思うのは、大統
領に相応しくないということではないのか。
そのことに対するコメントになっていない。国民はこ
のコメントに納得するのだろうか。

聯合ニュース 10/27(木) 11:33配信によると、
≪朴大統領の責任の取り方を問うと、42.3%が「下野、または弾劾」と答えた。「青瓦台(大
統領府)と内閣の人事刷新」(21.5%)、「セヌリ党からの離党」(17.8%)などの回答も多か
った。≫

当然だ。こういう反応が出るだろうことを予測してコメントが出せないところに、朴大統領の弱さ
がある。