だれのための家宅捜索?

毎日新聞 1/10(火) 11:30配信
≪過激派「革マル派」の60代のメンバーが他人名義でマンションの一室を契約したとして、
警視庁公安部と神奈川県警は10日、革マル派の新田寛議長(70)の神奈川県内の住民
登録先と東京都葛飾区の拠点2カ所を有印私文書偽造・同行使容疑で家宅捜索した。≫

過激派「革マル派
この言葉自体、いまの日本社会で知っている人の方がわずかになってしまった死語なので
はないか。
革マル派議長、70才。最近は何をしているのだろうか。記事には、あぶないことをしている
とも、のどかな生活を送っているとも書いてない。これでは社会の関心は引かない。

≪新田議長は1996年に最高幹部の議長になったが、革マル派はこれまで機関誌などで
「植田琢磨」というペンネームを使用し、本名を明らかにしていなかった。公安部の捜査で
最近、初めて判明したという。≫

本名をずっと隠していたことが事件なのか。そんな人、世の中にいくらでもいる。70才なら
今更ものすごくあぶないことを仕出かすことはないのではないか。この人より、本名を隠し
続けて、子宮頸がんワクチンの安全性に疑問を抱く人を徹底的に攻撃することを仕事にし
ている、自称ジャーナリストの「村中璃子」さんの方が、本名を隠す事件性は高いのではな
いか。

≪捜索容疑は2012年3月、東京都荒川区内のマンションの契約更新にあたり、他人の名
前を記載した賃貸借契約書を不動産業者に提出した、としている。公安部は押収した資料
を分析し、革マル派の活動実態の解明を進める
。≫

契約書に偽名や通称を使う人は、世の中にいくらでいる。契約当事者としては契約相手が
特定でき家賃を払ってもらえばいいのだから、本名にこだわる必要はない。

「公安部は押収した資料を分析し、革マル派の活動実態の解明を進める。」
この手の記事のいつもの決まり文句。で、実際には続報が出ることはない。

またも、警視庁公安部。
2014年に常岡浩介さん宅を私戦予備・陰謀罪で捜索し、被疑者にしたまま、地検に送検し
ないで放ったらかし。
そして、今度はこれ。マスコミが「革マル派」と書くだけでも革マル派にとっては存在アピール
になる。警視庁公安部も仕事をしたことをアピールできる。まさに共存共栄。