「著作権料気にしないで無料で使って欲しい」?

スポニチアネックス 2/4(土) 17:49配信
≪歌手の宇多田ヒカル(33)が4日、自身のツイッターを更新し、日本音楽著作権協会
JASRAC)の音楽教室に対する使用料請求問題について言及。自身の曲については
著作権料なんか気にしないで無料で使って欲しいな」と私見を示した。≫

宇多田ヒカルの発言と、日本音楽著作権協会JASRAC)の音楽教室に対する使用料
請求はどういう関係なのか。

JASRACヤマハ河合楽器製作所などが手がける音楽教室での演奏について、
著作権を求める方針を明らかに。これに対し、音楽教育事業7団体は3日に徴収に反対
する連絡会「音楽教育を守る会」を設立、JASRACと争う姿勢を示している。≫

音楽教育事業7団体?
一般財団法人ヤマハ音楽振興会、㈱河合楽器、㈱開進堂楽器、島村楽器㈱、一般社団法
人全日本ピアノ指導者協会、㈱宮地商会、㈱山野楽器という顔ぶれをみると、「会」は営利
活動をしている企業の連合体とみるべきだろう。
日本音楽著作権協会JASRAC)は、音楽教室の営利性を前提に使用料請求を考えて
いる
ということだろう。

≪一連の流れに宇多田が反応。この日のツイッターで「もし学校の授業で私の曲を使い
たいっていう先生や生徒がいたら、著作権料なんか気にしないで無料で使って欲しいな」
とつぶやき、JASRACの方針とは異なる、自身の考えを示した。≫

これに対して、宇多田ヒカルが言及しているのは学校の授業だ。だれかの楽曲を使って
音楽の授業をすることに営利性はない。
著作権法では、「公表された著作物は、営利を目的とせず、かつ、聴衆又は観衆から料
金を受けない場合には、公に演奏することができる。」(第38条第1項本文)とある。学校
の授業はこれに当たるのではないか。

学校の授業は著作権法によって著作物の使用が認められる場合なのではないか。そう
だとすると、別に、JASRACの方針と異なるということではないのではないか。