『週刊現代』を読んでください!
『週刊現代』の編集者か記者が3月28日のわたしのブログを読んでくれたか
どうか知らないけれど、そこで書いたことを最新号で実現してくれた。
その記事こそ
「袴田巖さんの罪をデッチあげた刑事・検事・裁判官 全員実名で告発!」という記事。
どういう記事かというと・・・
袴田事件に関わった警察官、検察官、裁判官の主要人物を実名で記事にしてい
ることだ。どのような関わり方をしているかを個別に書いている。
このデタラメな冤罪に加担した人たちがその後どのように出世したかが書かれ
ている。やたら出世して、警察官も検察官も裁判官も勲章を貰っている。
有罪判決を最初に書いた熊本典道・元裁判官が、まもなく裁判官を退職し、一
時、酒浸りの生活に陥り、冤罪に加担した人たちと違い、勲章も貰う地位からほ
ど遠いところにいるのと、きわめて対照的だ。この違いを見せ付けられると、こ
の国ではだれもが組織の論理に従順になろうとするのがよくわかる。自分のため、
家族のため、絶対に組織の論理に従順になった方が絶対お得。それが日本という
国なのだ。
この人生の明瞭な落差を記事にしてくれたことはとても意味がある。
もし、私たちひとりひとりが人生の岐路に立ったとき、自分は熊本氏のような
人生を選択するか、将来勲章をもらえそうな人生を選択するか。
同じようなアホらしいレベルの低い死刑判決がこの国で繰り返し生まれないよ
うに、だれもが決して気軽に答を出してはいけない問題だ。
深く考え抜いて、他人にいくら非難されようが自分のなりの確信を抱くに至っ
た者だけが、どちらを選んだ人たちをも非難することができる。