2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

適性評価制度を実際に運用するのはだれ?

衆議院で可決成立した秘密保護法案には、議論されていない重要な問題がまだまだ ある。そのひとつが企業労働者の適性評価の実施についてだ。 11月22日に書いたことにさらに付け加えることがある。だれが適性評価を実際に 運用するのか、という問題だ。 …

企業労働者の適性評価はこれでいいのか?

昨日(11月21日)、日本労働組合総連合会(連合)が、秘密保護法案について、『「特定秘密の 保護に関する法律案」に対する連合の考え方』という意見を公表した。 問題意識は日弁連とほぼ共通しているが、その中で1項目。労働組合らしい指摘があり、 「なる…

寺田稔議員の質問に答えられない森担当大臣

11月15日の特別委員会で、寺田稔議員が広島県弁護士会の意見書に基づいて、法案第21条 (この法律の解釈適用)の規定に関連する質問をした。 寺田議員は、第21項第2項の「専ら公益を図る目的」という正当化理由(違法阻却事由)に ついて、弁護士会側が、行…

「テロリズム」とはなにか?

国会の審議で、「国際テロ」という言葉がよく出て来る。9.11の話も出て来る。 そこでは、「だから、秘密保護法が必要なのだ」という論調で使われる。 しかし、この言い回しは詭弁だ。 秘密保護法案に規定されている「テロリズム」の定義は、「政治上その…

裁判官は捜査機関の言いなりになる

日本のテレビドラマや映画などに出て来る刑事裁判官は、公正な判断をしてくれる神様の ような存在ばかり。でも現実は、周防正行監督の映画『それでもボクはやってない』に出て 来る室山省吾裁判官(小日向文世)みたいな裁判官がふつう。 警察官に目を付けら…

本日の参考人質疑について

本日(19日)、衆議院の国家安全保障特別委員会で、参考人質疑が行われる。 参考人は青山繁晴氏、三木由希子氏、西村幸裕氏、前田雅英氏の4人。今回もわたしは 「落選」した。国会の委員会として聴くに値しないということか。 それはともかく、三木氏は、…

裁判官は捜査機関の言いなりになる

日本のテレビドラマや映画などに出て来る刑事裁判官は、公正な判断をしてくれる神様の ような存在ばかり。でも現実は、周防正行監督の映画『それでもボクはやってない』に出て 来る室山省吾裁判官(小日向文世)みたいな裁判官がふつう。 警察官に目を付けら…

秘密保護法の構造的欠陥〜秘密指定期間は長ければいいか?

国政上、重要な情報は、それが秘密であろうがあるまいが、総理大臣や各大臣にとって 使いやすくなっている必要がある。町村信孝議員や礒崎陽輔議員、中谷 元議員、猪口 邦子議員など自民党の国会議員にテレビの対談やヒアリングで話したときに、「それは い…

「行政機関の長は」・・・に騙されるな!

憲法第41条の規定によれば、国会は国権の最高機関だ。 それが、いま、秘密保護法で覆ろうとしている。法律による改憲と言ってもよい。 たいていの法律の条文には、いろいろな主語が出て来る。いろいろな立場の人が 主体的に関わりあって制度ができていること…

すでに行われている適性評価はどうなっている?

政府は、法律上の根拠のないまますでに適性評価が行われていることを 認め、だからこそ恣意的な運用にならないよう法的整備が必要なのだ、と いう。 そして、法案として提案しているのが、秘密保護法第12条に規定されている 7項目というわけだ。 このような…

適性評価制度の適正さをうたがう

いま国会で審議している秘密保護法では、秘密情報を取り扱うのに 相応しいかどうかを判断するために、取り扱い予定者について一定の 事項についてチェックし、適性評価をするのだそうだ。「外国でも やっているのだから、日本でも」「すでに事実上行っている…

何のための参考人質疑だったのか?

衆議院国家安全保障に関する特別委員会は、11月13日、4人の 参考人を呼んで、秘密保護法に関連する意見を聞いている。その速記録を読んで呆れた。参考人は、長谷部恭男・東大教授、田島泰彦・上智大教授、春名幹男・ 早大客員教授、永野秀雄・法政大教…

「あまちゃん」法!

秘密保護法がマスコミで話題になってから、多くの人から質問される が、ほとんどの人がわたしが最も言いたいことを報道に取り上げてく れない。あまりにも取り上げてくれないので、幾人かの記者に聞いて みると、「それでは読者、視聴者にわかりにくいので」…

だれのための秘密保護法か!?

安部政権は、衆参両議院における、自民党の圧倒的な議員数を利用 して、秘密保護法案を賛成多数で成立させるだろうと言われている。 安倍総理の意志は固い。らしい。しかし、安倍総理の決断には、どうにも???だ。秘密保護法は、やたら、「行政機関の長は…