さっそく、ネットにニュース記事が出たけれど

 産経ニュースが、さっそく、今日午前中にあった情報保全諮問会議のことを記事にしていた。・・・が、
あれれ?の記事でした。

 見出し
 ≪読売・渡辺氏「自発的に間違いは早く認めろ」 朝日報道念頭に≫

 これは秘密保護法と関係ない。

 ≪渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長は10日午前、首相官邸で開かれた情報保全諮問会議の座
長あいさつで、朝日新聞慰安婦問題などをめぐる報道を念頭に「誤報とか捏造(ねつぞう)とかそうい
う問題が今いろいろ議論されている」とした上で、「自発的に間違ったものは間違ったと早く認め、特定
秘密保護法で規制されないうちに、自浄作用で克服しなければならない」と述べた。
 渡辺氏は「言論界、報道界に身を置く者として、メディアも万能ではないのであり、何でもかんでも全
て自由というのは間違っている」と指摘。「新聞に対する信頼度が傷つけられるような報道が時々ある」
とも語った。≫

 会議が非公開になる前、渡辺氏が座長としての冒頭の挨拶でこのような発言をしたことは事実だ。ど
こかの新聞がこの発言を記事の一部に使うだろうなあ、と思っていたが、ちがった。記事全部がこれだ
けになっている。
 もちろん、諮問会議での議論は秘密保護法の運用基準(素案)などのパブコメに関するものだった。
だから、諮問会議の記事としてはこのことこそが書かれなければおかしい。上のような発言をした渡辺
氏自身、続けて、「秘密保護法には関係ないかもしれないが」と断わりを入れていた。
 誤報ではないけれど、情報保全諮問会議の本筋の報道をしないという報道姿勢はどうなのだろうか。