経営者逮捕で問題は解決しない

 産経新聞 3月6日(金)15時52分配信によると、
 茨城県警生活環境課などは4日、女子中学生(14)に売春をさせていたとして、
売春防止法違反(周旋)の容疑で、経営者男性(25)と従業員男性(21)が逮捕
され、6日に水戸地検土浦支部に送検された。

 年齢構成をみるだけでも、コワモテのヤクザが子どもを奴隷扱いしているという
のではなく、同じような境遇の子たちが肩を寄せ合っているという感じ?
 ≪生活環境課によると、この店では1月ごろ、別の公立中3年の女子生徒(15)
も売春させられていたとみられるが、阿部容疑者は「逃げられた」と話しているとい
い、行方が分かっていない。女子生徒2人はいずれも家族から、県内の警察署に
捜索願が出されていた。≫

 3人の女子中学生は自宅から出てしまっている。中学校にはもちろん行っていな
い。

 ≪生活環境課によると、女子生徒は昨年10月下旬から、県警に保護される今月
3日までの間に、500回以上売春行為をさせられており、店は月に180万円程度
の売り上げがあったとみられるという。≫

 中学生の年齢でこの「働き」ぶり。
 と、彼女らに対応する、お金を持っている大人の男たちの存在。彼らはだれもが
客としてしか対応していない。自分のうちの娘とこの子たちは全く別次元の存在と
いうことか。

 ≪(経営者)らは、出会い系サイトで19歳女性として「ホ別(ホテル代別)2万5
000円で大丈夫な人連絡下さい」などと客を募集し、客から1万〜4万円を集金、
女子生徒には2000〜3000円程度を渡していたという。≫

 客1人あたり2000〜3000円程度とは、なんとも侘しすぎる。

 ≪女子生徒は(経営者)らと風俗店の事務所に同居しており、調べに対し「やめ
たかったけど、ほかに行くあてもなかった
」などと話しているという。≫

 という現実。経営者を逮捕すれば解決、という問題ではない。
 彼女らは売春だけでなく、さらに別の事件に巻き込まれる危険性だってある。
本質的な解決は警察にはできない。