「同性愛は異常」自民・岐阜県議のヤジを考える

015年12月11日 10:36
岐阜県県議会議員が質疑中に「同性愛は異常」とヤジを飛ばしてしたことが
分かった。≫

おもしろみのないヤジだ。

≪10日の岐阜県議会で県の男性職員がツイッターに同性愛者を差別する発言
を投稿して問題になった件での質疑中に自民党の藤墳守議員(74)が「同性愛
は異常やぞ」
とヤジを飛ばしていたことが分かった。≫

同性愛は日本でも昔からあったこと。有名な武将にもいる。いまでもふつうにい
る。
本人が回りに言わないことが多いから気づかないだけ。ハリウッドの映画俳
優にもたくさんいる。
この議員はそういう現実をどう考えているのだろうか。同性愛というだけで思考
停止になるんだろう。この手の人はほかの問題でもきっと同じような思考をするの
だろう。

≪ヤジは別の県議が県職員の差別発言に関して質問した直後に飛ばされたとい
うことで、藤墳議員は「俺がそう思うんだからしょうがないだろう」という主旨の発
言もしたという。≫

まあ、この議員にはそういう言い方しかできないだろうな。

≪その後、帰宅した藤墳議員は報道陣に対し話すことはないと質問を遮った。藤
墳議員は当選6回のベテラン議員で自民党県連の政調会長を務めており、201
1年から12年には県議会議長を務めていた。≫

「俺がそう思うんだからしょうがないだろう」という程度の思考しかしない人なのだ
から、これ以上に話すことはないだろう。

それにしても、マスコミの記者が大挙、議員宅まで押しかけて、議員から一体、
何を引き出したかったのだろうか。
この議員のコメントをとるだけなら、単にこの
議員を晒し者にするだけのことだ。晒し者にされたくなかったら、同性愛者を差別
するような発言をするな、という脅迫にならないだろうか。

日本テレビ系(NNN) 12月11日(金)13時5分配信
≪議会中に自民党岐阜県連の議員が、「同性愛は異常やぞ」とヤジを飛ばした問
題で、一夜明けた11日午前も、議員は撤回はしないとの意思を示した。≫

≪藤墳議員は当選6回で、自民党県連の政調会長を務めており、3年前まで議長
を務めていた。≫

岐阜県議会の中では偉いんだ、この人。

≪藤墳議員は11日午前、取材に応じ、発言を撤回するつもりはないと改めて語っ
た。藤墳議員「自分の思いを議場の中で勝手にしゃべっただけ。壇上でしゃべった
ら撤回もありえるかもしれないけどそうじゃない。撤回するつもりもありません」≫

深く思考するタイプではないのだから、一夜開けたからって考えが変わるはずが
ない。こんなコメントには社会の人々が知るべきニュース性のかけらもない。単な
る見世物のたぐいの追っかけ報道だ。

先月、LGBTの人たち数十人を相手にマイナンバー制度について話してきた。
そういう集まりの場が設けられ、私が呼ばれて話さなければならないということ
自体、彼ら彼女らが社会的差別を受けていて、一般の市民集会などでは質問
できない現実があることを示している。
質疑応答では半数以上の人から真剣な質問が続々と出て来た。彼ら彼女らが恐
れていたことの1つに、個人番号カードが身分証明書として利用されることがあっ
た。カードの表面には住民票に記載されている「性別」が書かれることになって
いる
からだ。車の運転免許証なら、性別欄がないので、違和感なく使えた。それ
個人番号カードで身分証明をするとなると、そのたたびに自分の「性別」を相
手に伝えなければならない。それはLGBTの人たちを確実に生き辛くさせてゆく。

そういう制度を強行しようとする政府、それを宣伝しまくるインターネット、テレビ、
新聞の「大連合」。こちらの問題の方が深刻なのではないか。

74歳の一地方議員の戯言など事件のうちに入らない。