この手の記事に疑問!

毎日新聞 1月16日(土)0時17分配信
<スキーバス転落>希望の未来、無情 新生活迎えられず
という見出しで、亡くなった若者たちの私生活が書かれていた。悲惨な交通事故死の事件
報道では決まってこの手の記事が出る。

被害者への同情、事故への怒りは、これでまちがいなく高まるのだろうが、そういうことに
報道としてどれだけ意味があるのか。

私生活での素行が悪い若者がいたらどう書くのか。亡くなった人の中に高齢者がいたらど
う書くのか。浮気で遊びに出かけていた人がいたらどう書くのか。とにかく、同情を引く事実
を探し出して無理してでも美談を書くのか。

亡くなった人のことをいくら詳しく書かれても、一瞬の同情にしかならない。

亡くなった人と親しかった人は記事などなくてもいろいろな思い、思い出がある。報道は必
要ない。

社会的に意味があるのは、事故原因や背景事情。それを詳しく調べ、正確な情報を記事に
すること。それが、今後、バスでスキー場に行こうとする人を運ぶバス運転手や、バス会社、
バス利用者にとって意味があるのではないか。