舛添知事の最後の日と都議会

舛添要一知事が本日付で辞職した。
「弁護士に第三者の目で厳しくチェックしてもらう」と自信満々に語っていた舛添知事。
自信満々の表情になった時点で、もうこの弁護士がダメなことはみえた。

東京地検特捜部の検事である佐々木善三弁護士の記者会見は記者たちを見下す
ような態度。その隣りに座って堂々としていた舛添知事の空気の読めなさ。舛添知事
は明らかに自己防衛の仕方をまちがえた。
彼は、肉を切らせて骨を断つくらいの覚悟
をしなければならなかったのに、それがなかった。自分の思いどおりに動いてくれる弁
護士こそが自分を守ってくれると思い込んでいた。
佐々木弁護士は「それではあなた
を守ることにはならない」と言わない。「はい、はい、わかりました」と、舛添知事の言い
なり、舛添知事の望みどおりの弁護活動をした。
佐々木弁護士の記者会見で、舛添知事はむしろ都民、国民、都議会の怒りに火をつ
けてしまった。

舛添前知事はいまでも自分の選択を間違っていなかったと思っているのだろうか。

しかも、都知事の最終日の今日、登庁しなかったのだそうだ。
最後くらい、都議会や職員へのあいさつをするのが筋だろう。公金の使い方がセコかっ
たが、去り際もセコかった。


夏のボーナス約380万円、退職金約2200万円を受け取ることはもちろん適法。しっ
かり受け取るだろう。そんなことはもう事件にならない。

が、まだ、東京都は終わらない。
都議会の4会派の議員延べ27人都議会議員ら28人(自民、公明、都議会民進(旧
民主系)、民進都議団(旧維新系))が4班7人ずつにわかれて、公費でリオの五輪・
パラリンピック視察旅行をしよとしている。自費ではない。予算総額約6200万円は
すべて公費。
知事も知事なら、議員も議員だ。

毎日新聞 6月21日(火)20時44分配信によると、
≪都議会民進尾崎大介幹事長は21日、「大会期間中の現地の宿泊費が5〜6倍に
高騰している。視察辞退を含め考える必要がある」と述べ、民進都議団の石川良一政
策調査会長も「見直しも含め会派で議論している」と明かした。公明は「白紙に戻して
検討する」、自民は「各会派の意見を聞いて、対応を考える」とコメントした。≫

さあ、議会はどうする!