弁護士は舛添要一東京都知事を守ったか?

佐々木善三弁護士の記者会見は一体なんだったのか?
舛添都知事は、佐々木弁護士に調査依頼をした直後から記者会見に臨むときの表情が一
変した。
困惑顔から余裕の顔へ。
佐々木弁護士は仙台、水戸の地方検察庁検事正、東京地検特捜部で副部長を歴任。きっと、
舛添弁護士は「これで助かる」と思ったに違いない。
それが・・・

佐々木弁護士の最も有名な仕事は、昨年の、小渕優子経済産業大臣の政治資金規制法
違反事件において、「小渕氏には法律上の責任はない」という調査報告をした弁護士。

しかし、佐々木弁護士の記者会見は却って事態を炎上させた。元検察官の弁護士がみな弁護活動に強いわけではないし、元特捜の副部長だから大丈夫
ということではない。検察との駆け引きである情状弁護しかできない元検察官の弁護士が少
なからずいる。根っからの弁護士の方が警察、検察に遠慮なく徹底的に闘う。元検察官の
弁護士がどこまで徹底した弁護活動をしてくれるか。慎重に判断する必要があった。

舛添都知事の弁護士選びは失敗だった。
佐々木弁護士は自信満々で強引な記者会見をしていたけれど、調査すべきことを調査しな
いで、しかも開き直っていた。これでは失敗が必至だ。

肉を切らせて骨を断つ、の方針だったら、もうちょっと何とかなった。
佐々木弁護士の自信満々の記者会見が却って都民、議会、マスコミを燃え上がらせてしま
った。