EUに苦しめられたイギリス国民は幸せに向かうか

時事通信 6月24日(金)19時0分配信
≪24日の欧州株式市場は、英国の国民投票欧州連合EU)離脱派が勝利したことを受けて
暴落して始まった。≫

100%、予想された事態。

≪経済の先行き不透明感が広がり、リスク資産を売る動きが加速した。英FT100種平均株価
指数はロンドン時間午前8時10分ごろの時点で前日終値比8.20%安。仏CAC40種指数は
6.75%安、ドイツ株式主要30銘柄指数(DAX)は9.31%安。≫

この先に、EU体制に苦しめられたイギリス国民の幸福がある!・・・?


それにしても、英国は、明日、明後日にEUから離脱できるわけではないらしい。

CNN.co.jp 6月24日(金)18時26分配信
≪英国の欧州連合(EU)からの離脱の是非を問う国民投票は、離脱派の勝利で終わった。た
だ、EUからの離脱は簡単ではない。28カ国からなる連合から抜け出るには最低でも2年は必
要そうだ。≫

なぜか。

英国はEUの前身も含めると1973年から加盟国だ。英政府は今後、数十年に及ぶ同国
とEUの間で結ばれた条約や取り決め、立法措置を整理し直すという途方もない作業に迫ら
れる。

なるほど。たしかに時間がかかる。

≪条約上の取り決め
今回の投票結果がEU側に通知されるのは、正式には27日に開かれる欧州理事会になると
みられる。これによりローマ条約50条が適用され、両者に合意形成までの2年間の猶予が付
与される。≫

2年間の猶予?
合意形成ができないということもあるのだろうか。

≪ただ、英国とEUの関係は複雑に絡み合っており、合意に至るまでより長い年月がかかる可
能性もある。離脱派のリアム・フォックス下院議員は、移民政策や貿易、安全保障などの交渉
は2019年までかかるとの予測を示している。≫

2019年で終わるだろうか?

≪EUに何が起こる?
英国はEUを離脱する初めての国となる。過去にこれに近い事例としては、1985年にデンマ
ークの一部であるグリーンランドが脱退した例がある。ギリシャも一時脱退を検討していた。≫

グリーンランドって、デンマークの一部だったんだ。それはともかく、グリーンランドEUを離脱
した前後でどう変わったのだろう。イギリスとは違うだろうが。

≪英国の離脱が「先例」となれば、他の欧州諸国も離脱の道に目を向け始める可能性がある。
そうなると、経済や地域の安定性に重大な影響が出かねない。≫

その前に、イギリスがEU離脱を宣言したことで、イギリス国内にどういう変化が起こるかが
重要だ。離脱すれば経済状態がよくなると信じていた離脱派の期待どおりになるのか。なれ
ば、他の国でも離脱の流れを促進することになるだろう。そうならなかったら・・・

シンクタンクカーネギー・ユーロップ」の外交政策トップは、EU側は英国との交渉に厳しい
態度で臨むだろうと予測する。≫

そうせざるを得ない。

≪英国はどうなる?
国民投票の結果は英国を分裂させる可能性もはらむ。
英国はイングランドウェールズスコットランド北アイルランドから構成されるが、スコットラ
ンドや北アイルランドは投票の過半数が「残留」票だった。
スコットランドでは英国からの独立の是非を問う住民投票が行われる可能性がある。
2014
年の投票では英国残留派が55%で勝利していた。
北アイルランドの指導者も住民投票を呼びかけている。シンフェイン党幹部は「英国政府はも
はや北部の政治的、経済的な利益を欧州内で代表しているとは言えない」と語り、国境の線引
きを問う住民投票は民主的に不可避になった
との見方を示した。≫

すごい。ダイナミックだ。世界経済がどうなろうと、他のEU加盟国の国民生活がどうなろうと。
これが民主主義の現実だ!・・・?

≪首脳が交代
EU残留を訴えてきたキャメロン首相は投票結果を受けて、辞意を表明した。≫

そうだろうなあ。自分が言い出しっぺなのだから。

≪辞任の正確な時期への言及は避けたが、「10月の保守党党大会が始まるまでに新しい首相
を選ぶべきだ」との考えを示した。≫

で、どうする、どうなる、イギリスのこれから。民主主義は漂流する舟だ。