海自航海で2人自殺か

読売新聞 12/21(水) 15:08配信
海上自衛隊が毎年行っている半年間の遠洋航海で今年、乗組員の男性下士官2人が艦内で首を
つって死亡していたことがわかった。≫

≪1人は仕事への不満をつづった遺書とみられるメモを残していた。自衛隊は自殺の可能性が高い
とみて、行き過ぎた指導などがなかったか調べている。≫

遺書は遺族に渡されただろうか。まさか渡さていないということはないだろうか。

行き過ぎた「指導」?・・・!まるで、学校での教師の体罰(⇒自殺)みたいだ。

≪遠洋航海は、防衛大卒業者ら若手幹部の実習のために行われる。今回は護衛艦「あさぎり」、練
習艦「せとゆき」、同「かしま」の計3隻で編成され、尉官クラスの若手幹部約190人のほか、海曹ク
ラスの下士官ら一般乗組員を合わせた計約750人が乗って5月下旬に日本を出発。米国や欧州、
アジア各国に寄港しながら訓練を続け、11月初旬に帰国した。≫

約半年間。
逃げ場のない、息抜きの場のない、狭い場所で、家族も親しい友達にも相談できない上下の人間関
係。だれもが強いストレスに陥るだろう。その中で“弱い者”は標的になる。

≪複数の海自関係者によると、死亡したのは「あさぎり」と「せとゆき」に乗っていた20歳代と30歳代
の男性下士官。それぞれの艦内で首をつっていた。このほか、航海中に複数の乗員が下船を申し出
る事態も起きた
という。≫

これでは、政府が自衛隊員の海外派遣に積極的な考え方を持っていても、実際に海外へ出かける
海上自衛隊員は定員割れしたり、途中で少なくなったりしているのではないだろうか。
ほかの国も同じ問題を抱えているのだろうか。

真相は解明され、遺族に報告されるだろうか。
それをして、再発の危険性を下げようとしなければ、海上自衛隊の入隊希望者は減少の一途を辿
ることになるだろう。