岐阜の小学生はねた事件は殺人未遂?

朝日新聞デジタル 7月4日(月)10時46分配信
岐阜県海津市で先月30日朝、登校中の小学3〜6年生の8人が車にはねられてけがを
した事件で、岐阜県警がこの車を運転していた60代の男を殺人未遂容疑で逮捕する方針
を固めたことが3日、捜査関係者への取材で分かった。≫

交通事故なのに、殺人未遂?・・・!

≪捜査関係者によると、男は30日午前7時半ごろ、海津市海津町馬目(まのめ)の市道
乗用車を運転し、集団登校中の市立高須小学校の男女10人の列に故意に突っ込み、殺
害しようとした疑いが持たれている。現場には目立ったブレーキ痕がなく、男はスピードを
落とさずにはねたとみられる。≫

ブレーキ痕がなく、スピードも落とさなかった。事故を回避しようとする行動が見られない
ということ。

運転者に意識障害はなかったか。

≪男は児童をはねた後、そのまま車で逃走。約20分後、現場から約150メートル離れた
海津市役所駐車場にとめた車内にいるところを警官が発見し、窓ガラスを割って確保した。
男は刃物で腹を刺しており、病院に搬送された。県警は男が自殺を図ったとみており、回
復を待って逮捕する方針。≫

約20分後。
警察官が窓ガラスを割って、ということは、男は自らドアを開けなかったということ。
男は刃物で腹を刺しており、ということは、警察官が男の車のところへ着いたときにはすで
に刺していたということか。どういう刃物か。刃物はたまたま持っていたものか準備してい
たものか。準備していたのだとすると、いつから何のために。自殺のためか。

自殺する前に小学生8人を轢くことは目的に入っていたのか。そうだとすると、このうちの
だれかが自分が恨みを持つ人の子どもや孫ということで狙っていたのか。そうでないとす
ると、なぜこの小学生8人を轢いたのか。本当に殺人の未遂なのか。

ひどい事件には違いないが、殺人の評価は慎重であるべきだ。
事件の背景もしっかり捜査してほしい。

続報:テレビ朝日系(ANN) 7月5日(火)11時56分配信によると、
岐阜県海津市で小学生の列に車で突っ込んで8人にけがをさせたとして逮捕された男
の自宅から、児童への殺意をほのめかすメモが押収されていたことが分かりました。≫

児童への殺意をほのめかすメモ。一体、どんなことが書かれているのか。「児童」はだれ
かを特定しているのか。「ほのめかす」というのは明確ではないということか。文字面だ
けで、また、文字面からの想像で、決め付けてはいけない。慎重に、慎重に。

被疑者は、調べに対し、「弁護士が来てから話す」と認否を留保しているとのこと。適切
な判断だ。