村中璃子さんの代理人弁護士の言動の不可解

信州大学医学部教授の池田修一氏が原告となって、月刊誌『Wedge』の掲載記事に関係する、
村中璃子さん(ライター)、大江紀洋さん(編集長)、株式会社ウェッジ(出版社)を訴えている裁
判の第2回口頭弁論期日が、今日午前9時58分(10時開始の予定が少し早まった)から東京
地裁527号法廷であった。

第1回口頭弁論期日のときには、被告席には大江さんとウェッジ社の代理人しかいなかった。そ
れがどういう風の吹き回しか、村中さんが参戦することになった。だから、今日は被告側が出揃
った初めての期日ということになる。

最初、村中さんとの関係の手続が行われ、訴状の陳述と村中さんの答弁書の陳述があった。
それから、裁判長から原告側に、「11月29日までに準備書面を提出することになっていたが、
どうしたか」という質問があった。この点については、事前に裁判所に連絡してあり、原告代理人
の私が法廷で改めて同じ説明をした。「第1回期日のときには村中さんが裁判に参加してくる目
途がなかったので、被告はウェッジ社と大江さんだけという前提で、第2回期日の1週間前まで
に原告側から反論の準備書面を提出することになっていたものです。その後、村中さんが被告と
して訴訟に関与して来ることになり、答弁書を提出するということなので、ウェッジ社(と大江さん)
と村中さんの主張が出揃ったところで、まとめて反論します」

これに村中さんの代理人の藤本英二弁護士が反応した。
「前回の弁論調書には、村中の主張を待って原告が準備書面を出すという前提条件はないのだ
から、原告が反論を出さないのは不当だ」とかみついて来た。私が即座に「あんたに言われる筋
合いじゃない」と言うと、裁判長は私に「原告代理人は黙って」と言いながら、「あなたはウェッジの
代理人ですか」と問い、藤本弁護士が「違います」と言うと、「ウェッジの代理人が言うのならわか
りますが、あなたがいう筋のことではないですよね」と、私と同じことを言った。

村中側から出ていた求釈明書(原告が名誉毀損で訴えた部分以外の部分も訴えないのか)につ
いては、原告側から「内容が原告の請求原因に関するものではないので論外だ」と言い、裁判長
も「求釈明は原告の主張が曖昧だとか言う場合にするもので、なにを請求原因にするかは原告が
決めることです」と、村中さんの求釈明を相手にしなかった。
藤本弁護士が「さらに請求原因に関して求釈明する」と言ったが、裁判長から「基本的な主張につ
いては先にしてください」と言われ、村中さんは年明け早々に主張の準備書面を提出することにな
った。

裁判長から「準備書面はいつ頃出せますか」と言われた藤本弁護士は、最初「1月25日までに出
します」と答えた。それくらいの準備期間が必要なんだ、と思った。続けて裁判長が原告側に「反
論はどれくらいで出せますか」と聞いて来たので、私は「1ヵ月で出します」と答えた。裁判長が「そ
うすると、次の期日は」と言いかけると、藤本弁護士が慌てて、「え、こちらの準備書面が出た段階
で口頭弁論期日を開かないのですか」。裁判長「そうです」。藤本弁護士「じゃあ、もっと早く準備書
面を出します」。「じゃあ」の意味がわからない。
裁判長「いつ頃ですか」
藤本弁護士「1月半ばころ」
裁判長「1月16日ですか」
藤本弁護士(村中さんと一瞬確認し合って)「原告は1ヵ月で出すんですよね」と言ってから、「1月
6日までに出します」。弁護士が自分の反論書面の作成期間を考えるときに、その後の相手方の
準備書面の作成期間を気にするというのは理解できない。村中さんが頷いていたことからすると、
村中さんが書くのかもしれない。

それで、結局、村中さんの主張の提出期限が1月6日
原告側のウェッジと村中に対する反論の提出期限が2月6日
裁判の次回期日は2月14日午前10時
となった。