情報保全諮問会議のメンバーの人選について

政府は、13日に特定秘密保護法(実態は、不特定秘密保護法)を公布することを
決め、これを受けて、特定秘密の指定・解除や、国家・地方公務員、警視総監、
道府県警察本部長、民間企業従業員らの適性評価に関する運用基準の策定作業に
着手するために、情報保全諮問会議(仮称)のメンバーを集めることになった。

毎日新聞の記事(2013/12/11)によると、「情報保護、情報公開、公文書管理、
報道、法律の専門家」でメンバーを構成する
とのことだ。
これをみたとき、「あ、わたしにぴったりだ」「わたしじゃなくても、わたしの
所属する日弁連の委員会(情報問題対策委員会)には該当者が幾人もいる」
と思った。

しかも、記事の見出しには、「『理解者』中心」とある。わたしは、秘密保護法の
内容についてかなり理解している方だと思う。いよいよ、わたしたちの委員会の
出番か!

ところが、記事を読み進むと、長谷部恭男・東京大学大学院教授(憲法)、春名
幹男・早稲田大学客員教授(インテリジェンス)、宮家邦彦・立命館大学客員教授
(外交)、前田雅英首都大学東京法科大学院教授(刑事法)に打診している、
とある。

あれれ・・・この人たちは、「情報保護、情報公開、公文書管理、報道、法律の
専門家」なのか? かなり疑問だ。共通点は、宮家客員教授以外は、衆議院
国家安全保障特別委員会で、自民党推薦の参考人だったということだ。

わたしだって、実は2回も、自民党の議員から参考人の打診を受けた。結局、
2回とも落選したが。

わたしも日弁連も、秘密保護の必要性を否定しているわけではない。国民や国会
議員に負荷がなるべくかからない制度設計にすべきだと言っているにすぎない。
政府が諮問会議で取り上げようとしている問題だけに限っても、かなり有意義な
意見が言えると思う。
などと書いて実現してしまったら、日弁連に叱られるかもしれないが。

それはともかく、衆議院参考人になった情報公開クリアリングハウスの三木
由希子さんにも、メンバーになってほしいなあ。きっと、有意義な意見を次々に
言ってくれるはずだ。