マスコミ懲らしめるには！・・・？

２５日に開かれた自民党文化芸術懇話会で出た主な意見を、朝日新聞デジタル 6月
26日(金)20時54分配信で紹介している。

●大西英男衆院議員（東京１６区、当選２回）
「マスコミを懲らしめるには、広告料収入がなくなるのが一番。政治家には言えない
ことで、安倍晋三首相も言えないことだが、不買運動じゃないが、日本を過つ企業に
広告料を支払うなんてとんでもないと、経団連などに働きかけしてほしい」

新聞やテレビにとって、広告料収入は死活問題。指摘されるまでもなく、十分に自覚
している。不買運動じゃないが、って、だれが経団連にどう働きかけるのか。具体的
な考えを聞きたいものだ。それに経団連が応えるだろうか。

●井上貴博衆院議員（福岡１区、当選２回）
「福岡の青年会議所理事長の時、マスコミをたたいたことがある。日本全体でやらな
きゃいけないことだが、スポンサーにならないことが一番（マスコミは）こたえることが
分かった」

マスコミたたきって、自慢するころなのだろうか。

●長尾敬衆院議員（比例近畿ブロック、当選２回）
「沖縄の特殊なメディア構造をつくったのは戦後保守の堕落だ。先生なら沖縄のゆが
んだ世論を正しい方向に持っていくために、どのようなアクションを起こすか。左翼勢
力に完全に乗っ取られている」

戦後保守の堕落・・・ですか。意味不明。
沖縄の歪んだ世論・・・ですか。どこの世論はゆがんでいないのか。
左翼勢力に完全に乗っ取られている・・・ですか。そうだろうか。そういう区分けで説明
できるか。

●百田尚樹氏
「本当に沖縄の二つの新聞社は絶対つぶさなあかん。沖縄県人がどう目を覚ますか。
あってはいけないことだが、沖縄のどっかの島でも中国にとられてしまえば目を覚ま
すはずだ」

これは強烈、というか、知性のある人のする発言じゃない。
「永遠のゼロ」の執筆動機の中に、こういう考え方が入りこんでいるのだとすれば、とて
も残念だ。と思う読者はたくさんいるのではないだろうか。
変わって出て来る新聞は、沖縄の人々のニーズ（知る欲求）に応えられるのか。

「もともと普天間基地は田んぼの中にあった。周りに何もない。基地の周りが商売にな
るということで、みんな住みだし、今や街の真ん中に基地がある。騒音がうるさいのは
分かるが、そこを選んで住んだのは誰やと言いたくなる。基地の地主たちは大金持ち
なんですよ。彼らはもし基地が出て行ったりしたら、えらいことになる。出て行きましょう
かと言うと『出て行くな、置いとけ』。何がしたいのか」

まるで、門前町が形成される過程。だったら、大地主は基地でなくてもいいはずだ。

「沖縄の米兵が犯したレイプ犯罪よりも、沖縄県全体で沖縄人自身が起こしたレイプ犯
罪の方が、はるかに率が高い」

こういう比較に意味があるだろうか。米兵がいなければ、米兵による被害者は生まれな
い。それだけのこと。

「政治家というのは、理念、信念、大事ですが、言葉が大事だ。戦争と愛については何
をしても許されるという言葉があるが、政治家もある程度『負』の部分はネグったらいい。
いかに心に届くか。その目的のためには多少……もちろんウソはダメですが」

言葉が大事だ、という異見には大賛成。
この人たちは言葉を大事にしているだろうか。