済州島の平和碑計画

SANKEI EXPRESS(2015.10.19 09:14)によると、
韓国・済州(チェジュ)島の大学生組織《平和碑建立推進委員会》が、闇に埋もれる
「血塗られた島」の歴史を調べ、内外に真実を訴える覚悟をしたとのこと。

済州島といえば、歴史的に決して忘れてならない事件がある。済州島4・3事件だ。

済州島4・3事件。
ウィキペディアの解説。
≪1948年4月3日に在朝鮮アメリカ陸軍司令部軍政庁支配下にある南朝鮮(現在
大韓民国)の済州島で起こった島民の蜂起にともない、南朝鮮国防警備隊、韓国
軍、韓国警察、朝鮮半島本土の右翼青年団などが1954年9月21日までの期間に
引き起こした一連の島民虐殺事件を指す。
韓国政府側は事件に南朝鮮労働党が関与しているとして、政府軍・警察による粛清
をおこない、島民の5人に1人にあたる6万人が虐殺された。また、済州島の村々
の70%が焼き尽くされた。

昨年、『チスル JISEUL』というタイトルで、都内や各地で上映された。
コピーに「1948年4月3日。世界遺産済州島で何が起きたのか?心揺さぶる鎮
魂の実話。」
とある。

産経記事は、
≪韓国歴代保守系政府はじめ恐怖を引きずる被害者や過去の暴露を恐れる加害
者…、それぞれの姿勢が複雑に絡み合い、大半の真相は死者とともに葬られてい
る。≫
と解説する。

その4・3事件を済州島の大学生達が取り上げて平和碑を立てるのだとすれば、
韓国社会にとってとてつもなく画期的なことだ。

が、ちがった。島内の日本総領事館前の広場に“慰安婦問題”を象徴する少女像
を設置する計画
宣言だった。
済州島に生きる人たちにとって、4・3事件は平和碑を建立する価値がないのだろ
うか。