警察官の職場、これも現実

日本社会の治安は警察(官)に任せて。安心安全社会は警察が守る。
大方の日本国民はこのキャッチコピーを丸ごと信じている。
それなら、警察署の中だって安心安全社会ってことだよね、でなければ困る。
が、実際はこんなことが起こっている。

朝日新聞デジタル 3/2(木) 6:59配信
≪福岡県警の留置管理課に所属する複数の男性警察官が一昨年、同僚の女性に対し集団でわいせつ
行為をした
疑いがあることが、捜査関係者への取材でわかった。県警はこのうち50代の男性警部補2人
を強制わいせつ容疑で書類送検
した。≫

警察組織の中で留置管理課は出世コースから外れている。新人警察官かできない警察官が配置されるこ
とが多い。交番の警察官もこの組み合わせ。

書類送検。ということは逮捕されていないということ。一般人なら確実に逮捕される。それなのに警察官は逮捕されない。国民を非警察官と警察官にわけて、
二重基準が採用されている。

≪2人に加え、わいせつ行為を手助けしたりセクハラ行為を繰り返したりしたとして、数人を2日にも懲戒
処分
にする。≫

手助け、セクハラ行為。数人。・・・かなりたちが悪そうだ。
が、こちらは刑事事件として扱わない。

≪捜査関係者によると、警部補2人は2015年、課員ら十数人が集まった飲み会で、羽交い締めにしたり
覆いかぶさったりしながら、女性の体を触るなどのわいせつな行為をした
疑いがある。他に同課の巡査部
長ら2人が足を押さえるなどして、警部補らの手助けをしていたという。≫

一昨年の事件。で、十数人が集まった飲み会でのこと。ということは、その場にいた警察官はみんなが知
っていたということ。そして、全員が犯罪隠しをしていたということ。
こういうことを全員で隠せる職場内の「信頼」関係があったとすると、同じようなこと、似たようなことがこ
れ以前から幾度もあって、その都度、加害者側は高笑い、被害者側は泣き寝入り、傍観者側は知らぬ顔、
ということが続いて来ていたのではないか。

≪飲み会は課内の親睦会のような位置づけで、幹部は参加していなかった。≫

幹部は参加していなかったのか、していなかったことにしたのか。

≪昨年になって、「留置管理課の職場の雰囲気が悪い」「セクハラが横行している」といった内部通報が県
警本部に寄せられた。捜査の過程で強制わいせつ事件に当たる疑いが強まり、性犯罪の捜査を担う捜査1
課などが捜査。飲み会の参加者らから事情を聴き、警部補らの関与が浮上したという。≫

「留置管理課の職場の雰囲気が悪い」「セクハラが横行している」
昨年になって内部通報があったのは、一昨年の事件について関係警察官らに何の反省もなく、幹部も日
常的なセクハラを放置して来たという職場環境にがまんできなくなったからではないか。

こういう職場環境に馴染んでいる警察官は警察署の外に出ても同じようなことができるのではないか。
警察官を信用し過ぎてはいけない。